この度は、お越しいただきありがとうございます。

ワンオペで営業していることもあり、なかなかお料理のご説明が行き届かないこともあると思い、今回お出しするワンプレートのお品をこちらのページでご紹介させていただきます。

今回のテーマはカレン州のお料理。

カレン州は、タイと国境に面している州ですが、実はミャンマーでビルマ族について2番目に多いのがカレン族。
タイとの国境近くドーナ山脈があるカレン州の山岳地帯は夏は最高22度までにしかならないそう。

自然も豊富でたけのこや山菜、タイ料理でお馴染みのハーブ類も多く使われています。
そして、油は使いは控えめ、少し馴染みあるスパイスも使いつつ、
乾燥唐辛子をふんだんに使う辛い料理が特徴的です。

そんなカレン州は20年GWに行く予定だったのですがコロナで渡航中止。

2021年2月1日のミャンマー国軍のクーデターによりミャンマーが混乱の渦に巻き込まれている中、
各地で内戦が勃発する中、カレン州の山間に住むカレン族の集落が国軍の空爆被害に遭い

本来なら本場の味を知った上でご紹介したかったのですが、今回はありとあらゆる情報を収集して
私が精一杯研究したカレン料理をご紹介したいと思います。

そして、作ったカレーが全くビルマカレーとは異なりますが、タイのカレーとも異なり美味しい!

そして、カレン族の料理のポイントは

「油を使わない」こと。

地域や人によってちょっとずつレシピが違うようですが、私が知っている限りでは
ミャンマーの中で一番「タイ料理寄り」なんじゃないかなーと思います。


本日ご提供のカレンお料理のご紹介。

・カレンタラポー(カレン州の郷土料理スープ)

カレン州の郷土料理として代表的なスープのタラポー。
「タラバウ」とか「タラボー」という発音で表現されています。

いろいろなレシピを見る中で、鶏ガラだしに、魚介を入れたり、タニシを入れたレシピまで!
今回は 炒ったタイ米にカレンでよく食べられているカボチャ・たけのこ、瓜を具材にしています。
ミャンマーのバジル「ピンゼイン」の代用にタイ産のメーンラック(レモンバジル)を入れています。

ミャンマーではバジルをピンゼインというのですが、去年ピンゼインを育ててみた結果
香り、風味的にこのタイのメーンラックと同じ同種だと睨んでいます。

カレンの饗宴は、野菜と肉が入った濃厚なスープであるタラポーなしでは完結しません。

「カレン州の谷の頂上で、私たちは発見したすべての野菜を食べます。ほとんどの場合、食用油がないので、煮ます。タラポーは団結の象徴です。各村人は、村全体を養うことができるスープのごく一部を提供する必要があります」

https://www.myanmore.com/2020/03/karen-cuisine-the-next-food-trend/


・カレンワッターヒン(カレン州の豚カレー)

実はカレン州はかなり色々な食肉を食べる文化があるようで、
他の州や民族ではあまり食べない猪も食べるそう。日本でも獲れる地域では食べるのでそこは一緒ですね。
そんなカレン州の豚カレーを作ってみた際、他の民族とは異なる調味料を使っていて、
とても好みのカレーだったので今回メインに取り入れました。
肉は野生感を出すために皮付き豚バラを使用。できるだけ脂身が少ないお肉を選んでいます。


・カレンチェッタートウッ(カレンチキンサラダ)

レモングラス、ライムリーフ、ライム(レモンで代用)、乾燥唐辛子で味付けしたさっぱりのチキンサラダです。

実はこのカレンチキンサラダは、別名があって「学士号のチキンサラダ」と呼ばれているそうです。

所以はこちら↓

独立後の時代、カレン州は反政府勢力と盗賊に襲われました。

独身男性は夜に彼らの村をパトロールしなければなりませんでした。

お腹が空いたとき、チキンサラダを作りました。

学士号のサラダは今日まで何世代にもわたって受け継がれています

・カレンきゅうりの和えもの

カレン州のキュウリは日本のウリみたいな太いものでしたが、ないので日本のキュウリで代用。
味のポイントはミャンマーでよく使われる調味料(ガピ)。あと唐辛子!
カレン族は他の民族とはことなりホーリーバジルを使うのも特徴的で、このきゅうりサラダに取り入れています。


・カレンたけのこの和えもの

カレン州ではたけのこをよく食べるそうで、ちょうど葉竹が出回る時期のため、水煮ではなく生のたけのこを茹でて
使いました。味のポイントは干しエビです。


・ひよこ豆コロッケ

ミャンマーでは半割ひよこ豆を「カラペー」と呼び、豆コロッケやスープとして食べられていることが多いですが、
カレン州ではレモングラスを入れるのがポイントのようで、今回取り入れてみました!

ミャンマーでもべヤージョーと呼ばれますが、インドとほとんど一緒ですね!生唐辛子の爽快感が私は大好きです!

トマトのタンバヤーディーチン和え

こちらは実家からトマトが送られてきたのでおまけで作りました。
レモンを丸ごと発酵させたのがタンバヤーディと言います。

スパイスドリンクについて
今回、お酒の提供ができなかったため、パンチが聞いたスパイスドリンクを作ってみました。
いわゆるジンジャーエールに近いものですが、もう少し辛くてもよかったなーと反省。

以上が今回のお料理の品のご説明です。
少しでもミャンマー料理に興味を持っていただければ嬉しいです。

今回集めたカレン料理チャリティイベントの寄付先

今なお国軍の空爆などで被害を受けているカレン族の方々に敬意を込めて
本イベントの利益全てをミャンマーのカレン族へ寄付する予定です。

具体的な支援先として、現在クラウドファンディングで寄付を募っている下記のプロジェクトへ
支援させていただこうと思います。

https://readyfor.jp/projects/Shanti2021

シャンティでは、2021年2月に発生したミャンマー軍によるクーデター以降、ミャンマー南東部の少数民族地域での空爆や軍事衝突により、自分や家族の命を守るために、タイとミャンマーの国境付近に避難している人々へ、緊急人道支援を行います。

クーデターの恐怖と隣り合わせで日々を必死に生きている避難民の方々へ、ご支援をどうかお願いいたします。

21日(月)締め切りなので、ギリギリ間に合いそうです!
具体的な寄付額などに関しては、店舗の家賃や食材費などもあるため控えさせていただきますが、
しっかり寄付させていただきますのでご安心ください。

本日は、お忙しい中お越しいただきまして本当にありがとうございました。
心よりお礼申し上げます。

これからもミャンマーの平和とミャンマー料理をよろしくお願いいたします。

鈴木ラペ子