2019年の年末から年始にかけてミャンマー料理の研究のために旅した様子をお届けします。
ANAで成田からヤンゴンまで直行便 16時ヤンゴン着
1日目は成田→ヤンゴン。
ちょうど同じ便で一緒になったミャンマー出身の友人と一緒にヤンゴン空港へ降り立ち、その日の夜は一緒にご飯を食べようということになり、ヤンゴン在住の女性(すでにお友達)、ミャンマー出身の後輩君とヤンゴンで初ディナーをご一緒しました。
目指したレストランはヤンゴンでも今注目のカチン料理店「Mu Ai Kachin Cuisene」。インスタでも前々からフォローしているのですが、とにかく美味しそうな料理写真とカチンの風景にずっと魅了され続けていたのです。
ヤンゴン レーダン地区にあるカチン料理店「Mu Ai Kachin」
Mu Ai Kachin Food があるのはダウンタウンから離れたはレーダン地区。今、原宿的な存在で今人気が集まっているエリアなんだそう。
ナイトマーケットが賑わっている大通りの小道に入るとあるお店。
店内はこじんまりとしていますが、清潔感ある雰囲気です。
カチン料理がずらりと並ぶメニューに浮き足立ち、少し悩みましたが、お店の名物でもある選りすぐりのカチン料理を大皿で一皿にまとめたSa Kaw(サゴー)セットと、スープを注文。
そして、ワクワクしながら待っていると、最初に出てきたスペシャリテがこちら「Quinceと鶏のスープ」。
エディブルフラワーが添えられたこの美しさといったら!大きな竹をくり抜いた器に滋味溢れる具材の数々。透明なスープはカリンの酸味と鶏肉の旨味が混ざって絶妙なハーモニー。
スープに感動していたら、次に出てきたのが本日のメイン。(Sa kaw)。
カチンのチキンカレー・ポークカレー・干し肉のパウンド・カチンサラダ・魚のグリルが1プレートに乗せられてきました。
盛り付けもすばらしく、カチン独特のハーブ&唐辛子の香りが辺りを漂います。
チキンとポークは違う味付け&違うハーブを使用し、それぞれの美味しさを引き出しつつ、カチン独特のスパイス使いで斬新かつパンチが効いた味に。
干し肉のパウンドは見た目通りの美味しさと辛さ。カチンサラダはごま油の風味あり、辛い料理の口直しに最適。味に似た魚(実際は鯖の仲間)のグリルは日本人なら馴染みありすぎる料理で、レモンと一緒に美味しくいただきました。
四人で白ご飯をいただきながら食べましたがこれ以上食べれないほどの満腹感。
カチンから取り寄せた食材を巧みに使うシェフの腕前とスタッフの心遣い
実は、私は日本でカチン料理を習いたいとメールで、Mu ai kachin へ直談判してました。いくつかのミャンマー料理店にお願いしてみましたが、きちんと返事をしてくれたのはMu Ai Kachin さんだけ。
キッチンが狭いのと、忙しいので教えるような機会が作れないと丁重なお詫び文を見て感動しました。
そのお礼を兼ねて、スタッフの方にメールを送ったことをお伝えすると、少し経ってから中からシェフが登場!
なんと、私のメールはシェフ自ら返信してくれていたみたいです。
今日の料理がとても美味しかったこと、カチンのフレーバーがとても素晴らしく感動したことを伝えたら、カチンの食材について事細かに教えてくれました。
鶏のスープにもあった「Quince」はカチン州から取り寄せていて、その他チキンカレー、ポークカレーで使っているハーブもカチンから取り寄せているそう。
スープにも使われているカチンの生姜は「ロックジンジャー」と言われる珍しいもので、なんと岩に自生しているのだそう!味見をさせてもらったらメンソールの味が強く日本のジンジャーとは全然異なる風味が。
さらに、私はカチンペッパー(山椒)に興味を持っていると伝えたらキッチンから持ってきてくれました!花椒とはことなりビリリ感は少なく、柑橘の系の香りがする!
私は、日本でカチン料理を再現するために頼み込み、カチンペッパーを少量譲っていただきました。
お店の入り口に飾られたものは、カチンで伝統的な飾り物なんだそう。
シェフとスタッフの方と記念写真も撮らせていただきました!
今注目が集まるカチン料理店、Mu Ai Kachin おすすめ!
Mu Ai KachinのMu Ai(ムーアイ)とはカチン語で「美味しい」という意味があるのだそう。
カチン料理に興味がある方は、Mu Ai Kachinの新しいフレーバーに出会えばきっと好きなると思います。(辛くてハーブ類が嫌いなタイプはカチン料理自体が合わないかもしれません)私はさらに、カチン料理が大好きになってしまいました!
山菜や、納豆などを食べる食文化が似ている言われているカチン料理。ぜひ足を運んでみてください。