最近、日本でも「腸活」や発酵食品がブームになって、甘酒を日常的に楽しむ方が増えましたよね。実はミャンマーにも、日本の甘酒にそっくりな発酵スイーツがあるんです。今回ご紹介するのは、私がミャンマー西部・ラカイン(アラカン)料理のお店で出会った「カゾ」。冷たくて、ほんのり酸っぱい「食べる甘酒」です。
カゾ(食べる甘酒)とは?
カゾは、お米を発酵させて作るミャンマーの発酵食品です。私がラカイン料理店でいただいたものは、にごった汁ごとガラスの器に盛られ、キンと冷やされた状態で登場しました。ひとさじ口に運ぶと、甘酒のようなやさしい甘みの奥に、しっかりとした酸味。さらにほんの少しだけ、アルコール発酵が進んだような風味も感じられて、「日本の甘酒をうんと酸っぱく、冷たくした親戚」という印象でした。お米の粒がとろりと崩れ、汁と一緒にすっと喉を通っていきます。
基本情報
- 日本語名:食べる甘酒(発酵米)
- ビルマ語名:カゾ(カゾー)
- ビルマ語:ကဇော်
- 英語名:fermented rice
- 発音のポイント:「カ」を短く、「ゾ(ゾー)」を軽く伸ばします
- 種類:発酵米(冷たいデザート)
ミャンマーでの食べ方
現地では、火照った体を冷やすためのデザートとして食べられているそうです。暑さの厳しいミャンマーで、冷たく酸っぱいカゾは、まさに天然のクールダウン。スプーンで汁ごとすくって、そのままいただきます。甘さがやさしいので、食後の口直しにもぴったりでした。
アジアに広がる「甘い発酵米」
実はこうした甘い発酵米は、ミャンマーだけのものではありません。中国の酒醸(チューニャン)、タイのカオマークなど、アジア各地に驚くほどよく似た発酵スイーツがあります。温暖な気候のなかで、もち米を発酵させて甘みと酸味を引き出す——アジアに共通する発酵の知恵が、カゾにも息づいているんですね。
日本で味わうには
日本のお店でカゾそのものを見かけることは、まだほとんどありません。ただ味の方向性は日本の甘酒にとても近いので、市販の甘酒を「少し酸味のある冷たいデザート」に見立ててみると、雰囲気を想像しやすいと思います。
実はミャンマーから買ってきた麹があるので今度私もカゾ作りに挑戦してみたいと思います!
まとめ
甘酒に似ているのに、酸味とかすかなアルコール感でまったく違う表情を見せてくれるカゾ。発酵食品は、国が変われば個性も変わる——そんな当たり前のことを、あらためて教えてくれた一杯でした。いつかバーミーズ東京でも、このカゾのようなミャンマーの発酵スイーツをご紹介できたらと思っています。
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