独特の苦味がたまらない夏の野菜といえばゴーヤ
ゴーヤといえば、沖縄料理のイメージが強い方も多いのではないでしょうか。でもミャンマーでも、ゴーヤはごく当たり前に食卓に並ぶ野菜のひとつなんです。あの独特の苦みが、ミャンマーの料理とじつによく合うんですよ、と現地の人に教わったという体験談もよく聞きます。
基本情報
- 日本語名:ゴーヤ(苦瓜)
- ビルマ語名:チャッニンカーティー
- 英語名:Bitter Melon / Bitter Gourd
- 発音のポイント:「チャッ・ニン・カー・ティー」と4音節。語尾の「ティー」はきゅうりと同じく「実」を意味するビルマ語。
- 科・分類:ウリ科ツルレイシ属
産地・特徴
ミャンマーのゴーヤは日本のものと似ていますが、細長いタイプから丸みのある品種まで幅広く、市場では大小さまざまなものが並んでいます。ビルマ料理の伝統的な食養の考え方では、ゴーヤは「体を温める食材(apu za=アプーザ)」に分類されています(参考:)。きゅうりが「冷やす食材」であるのとは対照的で、こういった食材の陰陽的な考え方は中国の食養思想とも通じています。実だけでなく、やわらかい葉も料理に使われるのがミャンマーならではの特徴です。
ミャンマーでの食べ方
1. ゴーヤとなすの炒め物
ゴーヤをなすと一緒に炒めるのが、ミャンマーの家庭でよく作られるシンプルな一品です。トマト・えびペースト(ンガピ)・ナンプラーで味付けし、多色のパプリカを加えることも。えびペーストとナンプラーの組み合わせがビルマ料理らしさを際立たせていて、苦みのあるゴーヤとうまみたっぷりの調味料が意外なほどよく合います(参考:)。
2. にんにく・ターメリック炒め
刻んだゴーヤをにんにくとターメリックパウダーで炒めるのも定番の食べ方です(参考:)。ターメリックの黄色が鮮やかで、シンプルながらご飯のおかずにぴったり。ミャンマーでターメリックは消毒・抗炎症の効果があると信じられており、苦みのあるゴーヤとの組み合わせは「体によい料理」として親しまれています。
3. ゴーヤの葉のスープ(ヒンチョー)
ミャンマーではゴーヤの葉も無駄にしません。さっと火を通してスープ(ヒンチョー)にするのがポピュラーな使い方です(参考:)。葉にはほのかな苦みと草のような風味があり、軽いブロスに溶け込んでクセになる味わい。実だけでなく葉まで丸ごと使い切る、ミャンマーの食文化らしい知恵ですね。
まとめ
ゴーヤはミャンマーでは実も葉も使い尽くす、奥の深い野菜です。「体を温める食材」として位置づけられ、えびペーストやターメリックと組み合わせることで、日本の食べ方とはまた違うビルマらしい味わいが生まれます。沖縄のゴーヤチャンプルーとはひと味違うミャンマー式の炒め物、ぜひ一度試してみてください。


