ミャンマー野菜:根にら(ジュミ)

シャン州名物「ニラ根」 ミャンマー野菜・果物
シャン州名物「ニラ根」
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はじめに


ミャンマー料理の奥深い世界には、日本ではまだあまり知られていない、しかし現地では古くから愛されている貴重な食材がたくさんあります。

その代表格とも言えるのが、独特の風味を持つ野菜の根にら「Ju-Myit(ジュミ)」。
(JuMyit(ジュミ)とはミャンマーでの呼称であり、植物学的にはallium hookeri(根にら)という広範な種の一部です)

最近、テレビ番組で紹介されたことで少しずつ注目を集め始めていますが、その魅力や正しい情報はまだまだ十分に伝わっていません。

この記事では、ミャンマー料理研究家である私、鈴木ラペ子が、自身の調査と経験に基づき、謎多き野菜「Ju-Myit(ジュミ)」の正体、その特徴的な味わい、美味しい食べ方、日本での入手可能性、そして文化的背景まで、どこよりも詳しく、そして正確に解説していきます。

1.ミャンマーの伝統野菜 根ニラ「JuMyit(ジュミ)」とは? その正体を探る

JuMyit(ジュミ)とは、ミャンマー語(ビルマ語)での呼称でミャンマーの特定の地域シャン州の山間部などで主に栽培・消費されているニラ科の植物です。
(英語名: allium hookeri 中国語:宽叶韭  ミャンマー名:ဂျူးမြစ်)

一般的には根の部分が食用とされ、現地の市場では写真のような姿で売られています。

特に「抗酸化作用」があるといわれており、栄養価が高いとされているため、
ミャンマー国内でも、都市部ではあまり見かけないことから「スーパーフード」のように扱われることもあり、特に収穫時期が限られている(例:雨季の終わりなど)ため、旬の時期には珍重されます。
そして私の調査では、シャン族の食文化において特に重要な位置を占めていることが分かっています

「根にら」とは、インド、スリランカ、ミャンマー(ビルマ)、ブータン、中国南西部(四川省、チベット、雲南省)に自生する植物種で、一般的な名前には、フッカーチャイブとガーリックチャイブと呼ばれる、特に「根」に栄養価が高く、現地ではスーパーフードとして食べられている野菜で、現地の市場では、このように根っこだけが販売されています。
特に「抗酸化作用」があるといわれています。

 

ミャンマーの野菜(ジュミ)

 

 

2.クセになる? JuMyit(根にら)の独特な味・香り・食感

Ju-Miの最大の魅力は、その独特な風味にあります。口に含むと、まず感じるのは鮮烈なにんにくとニラを掛け合わせたようなのような香り
そして、ほのかな苦味(または酸味、甘味など)と、それに続く深い旨味がじんわりと広がります。
食感は生ではシャキシャキとしており、加熱するとほっくりするその食感も特徴です。

初めて食べた方はその個性に驚くかもしれませんが、慣れるとまさに「クセになる」味わい。
この風味が、ミャンマー料理に独特のアクセントを与えてくれるのです。経験上、新鮮なJu-Miほど香りが高く、苦味も爽やかです。

3.ミャンマーでの根ニラの活用や代表的な料理

特にミャンマーのシャン地方で食べられている伝統料理で根ニラ(ジュミ)は、欠かせない脇役としての扱いを受け、Ju-Miは様々な料理でその独特の風味を発揮します。

最も一般的なのは、シンプルに「そのまま生のままで食べる」こと。
特に、麺料理や蒸し料理の付け合わせとして、提供されることが多いですが、その他揚げ物やスープの具材として使われることもあるのがミャンマー料理での根にら活用料理です。

豚と米の蒸し物(ウェッターチン)のお共に根にら。

 

カローのご家庭で食べた夕食

ジュミ(根ニラ)が食卓の真ん中にある生活

先日のTV放映では、ミャンマー料理ではありませんが炒め物の彩りや、油で揚げた根にらを風味付けとして麺料理に加えて紹介されていました。

最近テレビで紹介された際に、日本で手に入りやすい材料を使ったアレンジレシピなども登場したようですが、現地の伝統的な調理法や、より本格的な味わいを追求したいのであれば、ぜひ ディープな知識を学んでいただきたいと考えています。

「どうすれば根ニラを家庭で本当に美味しく調理できるの?」
「具体的なレシピが知りたい!」


そう思われた方は、ぜひ私の料理教室にご参加ください。
デモンストレーションを交えながら、丁寧にお伝えしています。

2025年1月には、諏訪市在住の方々に向けたミャンマーの根ニラ少数民族料理教室を開催させていただきました。

諏訪市で根にらミャンマー少数民族教室を開催

諏訪市で根にらミャンマー少数民族教室を開催

4.日本で根ニラは手に入る? 入手方法と代替案

 

「この根ニラを日本で食べてみたい!」と思われる方も多いでしょう。
しかし、残念ながら日本国内で根ニラの入手は非常に困難なのが現状で、生鮮野菜としての輸入は検疫などの問題もあり、ほぼ流通していません。

根にらを栽培している上原農園さんのHPでは注文が可能のようです。
「龍神様のひげ」として根ニラが諏訪市の名産品として登録されたようですよ。

ただ、ごく稀にですが、東京・高田馬場周辺のミャンマー食材店などで、季節によって売られている店があるという情報もあります。(東京のミャンマー食材店リストはこちら→)
しかし、常時入手できる保証はありません。見つけたらラッキーですね!

5.「根ニラ」が注目されるのか?

最近、メディアで取り上げられたこともあり、根ニラへの関心が高まっていますが、ミャンマーのシャン州をはじめとした地域の民族ではは本当に古くから食べられていました。
私のミャンマーでの調査や文献研究の中で、根ニラに関して特に興味深いのは、単なる食材としてだけでなく、健康に良いという観点で食べてられているという点で、数年前から料理教室やワークショップで根ニラの魅力といち早く紹介させていただいていました。


おわりに

ミャンマーの希少野菜「ジュミ(根ニラ)」。その独特な風味と、現地の食文化における重要性についてご紹介しました。日本ではなかなか出会えない食材ですが、もしミャンマーを訪れる機会があれば、あるいは都内のレストランなどで見かけることがあれば、ぜひその個性的な味わいを体験してみてください。

そして、もしご自宅でミャンマー料理を本格的に学びたい、珍しい食材の扱い方を知りたいという方は、私の料理教室もぜひチェックしてみてくださいね。

 

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