ミャンマー野菜:もちとうもろこし(ピャウンフー)

ミャンマー野菜・果物
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ミャンマーでは、とうもろこしと、もちもちしたもちとうもろこし2種が食べられています。
どちらも「ピャウンフー」という発音で表現されていますが、今回は「もちとうもろこし」に関する記事です。

もちとうもろこしの起源を辿ると、意外な場所にたどり着きます。それがミャンマー北部、かつてのイギリス領ビルマです。1915年、アメリカ農務省の植物学者G・N・コリンズがビルマ北部でもちとうもろこし(ワキシーコーン)を採集し、1920年に科学誌『Science』に「Waxy Maize from Upper Burma」と題して発表。コリンズはこの突然変異がビルマ北部で生じた可能性を示唆しており、ミャンマーはもちとうもろこし発祥の地のひとつとされているようです(参考)。

基本情報

項目 内容
日本語名 もちとうもろこし
ビルマ語名 ピャウンフー
ビルマ語表記 ပြောင်းဖူး
英語名 Waxy Corn / Glutinous Corn
発音のポイント 「ピャウン・フー」と2音節。「フー」はやわらかく息をはくように
科・分類 イネ科トウモロコシ属

産地・特徴

ミャンマーでとうもろこしは「ピャウンフー(ပြောင်းဖူး)」と呼ばれますが、もち種と普通種を言葉で区別する習慣はありません。それでも、ヤンゴンやマンダレーの屋台で売られるとうもろこしは「アメリカのものより肉厚でもちっとしている」と旅行者が口をそろえて言います(参考)。これはまさにもち種の特徴です。

とうもろこしの主要産地はシャン州。ミャンマー全体の生産量の約52%を占め、中国・タイとの国境地帯の高地で盛んに栽培されています。もち種のとうもろこしを蒸したりスープに入れたりして伝統的に食べてきた歴史があります。

ミャンマーでの食べ方

1. とうもろこしの揚げ物

ミャンマーの朝食や3時のおやつとして親しまれているのが、とうもろこしの揚げ物です。
新鮮なとうもろこしの粒を米粉のバッターで包み、円盤状に揚げたもので、外はカリッと、中はもっちり。もち種の粒を使うとこの食感が特に引き立ちます。屋台ではスティッキーライスや麺サラダと一緒に売られていることが多く、街の日常に溶け込んだ定番おやつです(参考)。

2. とうもろこしコンデンスミルク煮込み

玉ねぎと一緒に炒め、コンデンスミルクで甘く仕上げるスタイルもあります。

 

3. 焼きとうもろこし ― 軒先の炭火で

ヤンゴンやマンダレーの路地では、炭火で丸ごと焼いたとうもろこしをそのまま売る屋台が並びます。塩だけ、または何もつけずにそのまま。もち種の粒は加熱すると独特の粘り気が増し、噛むほどに甘みが広がります。

4. チン族の伝統スープ

チン州では、乾燥させたとうもろこしを牛肉や豚肉と長時間煮込んだスープ「サブティ(Sabuti)」が日常食として根付いています。

 

日本での入手方法

もちとうもろこしは、夏の時期にJAや農産物直売所、ネット通販で入手できます。「もちっこ」「クリソン」など品種名でもち種専用品種を探してみてください。ミャンマー料理に挑戦するなら、高田馬場周辺のミャンマー食材店でえびペーストや魚醤をそろえると現地の味に近づけます。

まとめ

もちとうもろこしとミャンマーの関係は、単なる食材の話にとどまりません。世界のもちとうもろこし研究の起点となった「ビルマ北部」という場所が、今もシャン州の高地でとうもろこしを育て続けているという事実はとても感慨深いなと思いました!

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