トマトに似ているけれど、木になる。ミャンマーの涼しい高地で栽培されている「ティッカヤンジンディー(သစ်ခရမ်းချဉ်သီး)」、いわゆるタマリロ(木トマト)です。普通のトマトよりも皮が厚く、中の果肉は柔らかい。厳密にはナス科の果実ですが、ミャンマーでは野菜のように料理に使われています。

ミャンマー野菜:木トマト(タマリロ)
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本語名 | タマリロ(木トマト) |
| ビルマ語名 | ティッカヤンジンディー |
| ビルマ語表記 | သစ်ခရမ်းချဉ်သီး |
| 英語名 | Tree Tomato / Tamarillo |
| 発音のポイント | 「ティッ(木)+カヤンジンディー(トマト)」。そのまま「木のトマト」の意味 |
| 科・分類 | ナス科ナス属 |
産地・特徴
ミャンマーでは、ピンウーリン(メイミョー)やシャン州のカロー、タウンジー、チン州といった涼しい高地帯で栽培されています。隣接するカチン州や、インドのアッサム地方でも食べられている果実です。
見た目はびわにも似た楕円形で、皮には苦味があるため、調理時には取り除くのが基本です。果肉にはフルーティーな酸味と濃厚な旨味があり、普通のトマトよりも味に奥行きがあります。
ミャンマーでの食べ方
1. カヤンジンディチン(トマトのディップ)
最もポピュラーな食べ方です。タマリロの皮を直火で真っ黒に炙ってから剥き、クロックヒン(石臼)でニンニク、唐辛子、塩、コリアンダーと一緒に叩き潰してディップにします。皮を焼くことでスモーキーな香りが加わるのが特徴です。
シャン州やカチン州では、乾燥納豆「ペーボウッ」を炭で焼いて一緒に叩き込むスタイルもあり、香ばしさがさらに増します。ご飯や生野菜につけて食べるのが定番です。

タマリロを使ったディップ

タマリロのディップ(ティッカヤンジンディチン)
2. トマトと同様の調理法
普通のトマトと同じように、スープやカレーの酸味づけとして使われることもあります。
日本での入手方法
日本国内での流通はごく限られているようです。タマリロの苗はネット通販で購入できる場合がありますが、温暖な地域でないと結実が難しいとされています。
まとめ
木になるトマト、ティッカヤンジンディー。ミャンマーの高地ならではの食材で、酸味がとても強いタマリロのディップは普通のトマトでは出せない奥深い味わいがあります。涼しい地域の市場を訪れた際はぜひ探してみてください。


