こんにちは!ミャンマー料理研究家の鈴木ラペ子です。今日は私が大好きな、ミャンマーの食卓で愛されている「ベーウー・サー・ンガン」(ဘဲဥဆားငံ)をご紹介します。日本語では「塩漬けアヒルの卵」と言います。
東南アジアや中華圏でも広く食べられている塩漬け卵ですが、ミャンマーではどのように楽しまれているのでしょうか?
見た目は普通のゆで卵なのに、割った瞬間の鮮やかなオレンジ色の黄身と、ふわっと広がる独特の香り。一口食べると「うわ、しょっぱい!でも、なんて深みのある味…」と、すぐに虜になりました。
魅力的な味わい
- 黄身(アニッ): これがほんとうに絶品!鮮やかなオレンジ色で、トロリとした食感。そこに凝縮された旨味と塩気が広がります。普通の卵の黄身よりもコクがあって、ご飯が何杯でも進んじゃいますよ。
- 白身(アクン): こちらはかなり塩辛いので、少しずつ黄身と一緒に食べるのがコツ。固めのプルンとした食感が楽しいです。
作り方について
ミャンマーでは、塩水に漬け込んだり、塩泥で包んだりして作られます。現地の市場で見かけるこの卵は、長い時間をかけてじっくり熟成させる昔ながらの知恵が詰まった食材です。
お気に入りの食べ方
ミャンマーで覚えてきた美味しい食べ方をいくつかご紹介します:
- 朝のお粥と一緒に: 温かいお粥に細かく刻んだ塩漬け卵を混ぜると、シンプルなのに贅沢な朝食になります。風邪気味のときは、これが不思議と元気をくれるんですよ。
- 簡単アレンジ: 忙しい日は、ご飯の上にスライスした塩漬け卵をのせるだけ。これだけで立派なおかずになります!特に夏場は冷やご飯との相性が抜群です。
- サラダ風に: トマトときゅうり、少しの赤玉ねぎと和えると、さっぱりとした一品に。ライムを絞ると、さらに爽やかになります。ミャンマーでは「トウッ」と呼ばれる和え物で、みんなでワイワイ食べるのが楽しいですよ。
最近では、揚げ物や炒め物に少し刻んで加えたり、チャーハンの具材にしたりと、アレンジを楽しんでいます。不思議と日本の食材とも合うんですよ!

今度料理レッスンでご紹介したいと思うとても美味しい料理です
タイとの比較
タイでも「カイケム(ไข่เค็ม)」という名前で塩漬け卵が愛されています。タイ版はミャンマーのものと基本的な作り方は似ていますが、使い方に少し違いがあります。タイでは「カイケム・トート」という揚げ塩卵料理が人気で、カリカリの衣とトロトロの黄身のコントラストが絶妙!また、お粥(ジョーク)のトッピングとしても定番です。
面白いのは、タイではソムタム(青パパイヤのサラダ)に刻んだ塩漬け卵を加えることもあるようす。辛さと塩気と甘さのバランスが素晴らしいですね。
日本での入手方法
日本では、アジア食材店で「Salted Duck Egg」として売られています。最近はネットでも購入できるようになって便利になりました。もし見つけたら、ぜひ試してみてください!冷蔵庫で保存すれば1〜2ヶ月は持ちます。
ただ、初めて食べるときは少量からがおすすめ。その独特の風味と塩気に少し慣れが必要かもしれませんが、きっと新しい味の発見があると思います!
ミャンマーの食卓から生まれた知恵と工夫が詰まった「ベーウー・サー・ンガン」。ぜひ一度、あなたのキッチンにも迎えてみてくださいね。


