◆ミャンマーのカレーでも活躍するインレー湖がメインの産物野菜「トマト」
英名:Tomato 和名:トマト ミャンマー名:Khayan Jinn Thee(カヤンジィディ)
以前ご紹介しているミャンマー野菜「ナス」。ミャンマー名では「カヤンディ」。
それにプラスして「ジィ」を間に挟むとたちまち全く違う野菜「トマト」に。
おそらく、形状でそれぞれの名前をつけてたのかなーと想像しつつ、
特にシャン州の料理で多用する野菜がトマトです。
どうやら、インレー湖という、ミャンマーのシャン州に位置する大きな湖で、植民地時代にトマトの水耕栽培が始まった時期からシャン州の料理にトマトが多く多用する文化になったんだとか。
ちなみに、ミャンマーのトマトは日本のトマトより品種改良がそこまで盛んではないのか、皮と種の部分が厚めで昔ながらの青っぽいトマトが主流。
シャン州では、青いトマトを美味しく食べているほど。
私も東京でシャン州出身の方に、「シャンに行ったらぜったい青トマトの和え物を食べてね!」と念押しされたほど。
ヤンゴンの料理教室「Three Good Spoons 」で習ったトマトの和え物も青トマトを使っていて、歯ごたえがあって美味しかったです。
と、トマトの調理方法は日本と同じくサラダにするほか、カレー(ヒン)として具材に加えられたり、ディップソースとして使われていることもしばしば。
面白いのが、調理法。もちろん皮がついたまま使うことも多いですが
食感を楽しんだり風味をより楽しむ場合はお湯で皮を剥いてからつかったり、
タネの青い部分を捨てたり、炭火で表面を焼いてから皮を剥いたり
トマトを下処理してから使います。
日本と同じく、ミャンマーの方々は食材の下ごしらえをしっかりされているということがわかり、昔は大陸続きだったんだなーと感慨深くなります。
それはそうと、私もミャンマー料理を作る際にトマトを使った料理をつくることが多く、作った料理を一部紹介すると・・
こんな感じで日本やインド西洋の料理と結構似てるんです。
シャン州に隣接している中国雲南省でも野生のプチトマトもあるし、想いを馳せながらトマトをつかったミャンマー料理研究に勤しみたいと思います!