ミャンマーの魚の名前一覧

Fishes names of Myamnar

ミャンマーで食べられている魚一覧

ミャンマーは、国土が広く、淡水魚・海水魚どちらも食べられているのですが
「この魚、ミャンマーではなんて呼ばれてるんだろう?」と疑問に思ってもこの魚の名前がわかる一覧が存在しない!

ということで、自分の勉強のためにもコツコツ調べ、まとめてみました。

まだまだ信憑性がない情報もあるので間違っていたらすみません。
ご指摘もアドバイスも大歓迎です!ぜひお気軽にメールかIG・FBでご連絡ください。

参考サイト:

(画像をクリックすると、魚の説明がわかるWikipediaにリンクします)

Special Thanks:
JMCC、こみょーみょー、Zelele9999

淡水魚


ンガクー(Nga Ku)ငါးခူ

Catfish (ナマズ目)

ミャンマーでは「ナマズ目」の魚が多い!一般的なナマズをさすのは「ガクー」と呼ばれれいます。

Nga Ku(キャットフィッシュ)
Nga Ku(キャットフィッシュ)
マレーシアの市場で見かけたナマズ(ンガクー)
マレーシアの市場で見かけたナマズ(ンガクー)

ンガジーン(Nga gyin)ငါးကြင်း

Mrigal carp (白コイ)

東南アジアでも食用として愛されている、白コイとしても知られる鯉。
とあるミャンマー料理店では「ルヒ」と訳されていました。

Nga Cyin
Nga gyin(白コイ)

 

 Nga-gyin ンガジーン(Mrigal-carp)と思われる魚
Nga-gyin ンガジーン(Mrigal-carp)と思われる魚

ンガシーン(Nga sine)ငါးသိုင်း

Catla / Katol (カトラ)

コイ科のカトラは淡水魚で、東南アジアで広く食べられている魚。
体が少し平らで尾は深く、口は広く、下顎が目立つ外観が特徴。

Nga Sine(ငါးသိုင်း)
Nga Sine(ငါးသိုင်း)

 

カローの市場で撮影したカトラ(ガシーン)と思えるお魚
カローの市場で撮影した
カトラ(ガシーン)と思えるお魚

 

ンガミーチン(Nga Myit Chin)ငါးမြစ်ချင်း

Rohu (ローフー)

ローフーは、南アジアの河川で見られるコイ科の魚の一種。
食用としてよく食べられている魚です。(東京のハラール食材屋さんでも購入ができます)切り身もあるので便利。すり身でも売られています。

Nga Myit Chin
Nga Myit Chin(ローフー)

 

タラビア(Tala Bia) တလားဗီးယား

Tirapia(カワスズメ)

世界各国で食べられているティラピア。食用のための養殖もさかん。隣国タイではプラーニンと呼ばれていますが、ミャンマーでは「タラビアー」と呼ばれているそう。東京のハラール食材店で購入できます。(引き続き情報提供いただいたY.Sさんありがとうございます!)

TaLa bia(ティラピア)
TaLa bia(တလားဗီးယား)
ヤンゴンのシティマートで撮影したティラピア(ティラビア)
ヤンゴンのシティマートで撮影したフレッシュティラピア(ティラビア)
タラビア(ティラピア)もフィレの状態で売られていることもあります
タラビア(ティラピア)もフィレの状態で売られていることもあります

ンタガン(Nga-tan )ငါးတန်

Pangasius (パンガシウス)

パンガシウス。Pangasius Hypophthalmus もしくは striped catfish というそう。
体長は大きく、日本のスーパーでもこの頃見かけるようになりました。
脂を感じる少しプリッとした白身。

 

カローの市場にて。これはンガミンではないかと推測。
カローの市場にて。これはンガタン(パンガシウス)ではないかと推察

 

パンがシウスはフィレ状態でも売られている
パンがシウスはフィレ状態でも売られている

 

ンガバッ(Nga Bat)

Wallago attu(ワラゴナマズ)

別名「ヘリコプターナマズ」すごく大きいです。南アジアおよび東南アジア原産のSiluridae科の淡水ナマズです。古くから東南アジアの食糧として利用されてきた魚種の一つだそう。

Nga Bat
Nga Bat(ワラゴナマズ)

 

ンガヤン(Nga Yan)ငါးရံ့

Striped Snakehead/ Murrel fish(ライギョ)

いわゆる「雷魚(ライギョ)」スズキ目 タイワンドジョウ科に 分類される 淡水魚の 総称。

バングラデシュでshoil(ショーレー)と言われ、インドやインドネシアでも食べられています。タイではプラーチョンと呼ばれ、食べられている魚です。

Nga Yan(ငါးရံ့)
Nga Yan(ငါးရံ့)

 

ヤンゴンのシティマートにて撮影した雷魚(ライギョ)
ヤンゴンのシティマートにて撮影した雷魚(ライギョ)Nga Yan(ငါးရံ့)

 

ライギョの仲間もミャンマーで食用されていて、

ンガヤンカングー ငါးရံ့ခေါင်းတို (Dwarf snakehead)

ンガヤンダイ ငါးရံ့ဒိုင်း (Bullseye snakehead)

ンガヤンパーノゥ ငါးရံ့ပနော် (Irrawaddy snakehead/ Panaw snakehead)

などの種類があるようです

ンガミン(Ngar Min)ငါးမြင်း

Proeutropiichthys(シルベイダ)

ナマズ目スキルベ科の魚で2つ同じ呼び方があるそうなのですが、
「 Proeutropiichthys taakree」「Silonia silondia」があり、Silonia silondiaはガピငါးပိの材料になるんだそう。「ミン」という発音は、ミャンマー語で「馬を表すそう。ミャンマーでは親しまれている魚で、上顎と下顎のくちばしが長く、頭の取り扱いは十分注意が必要とのこと。

Nga Min
Nga Min(Proeutropiichthys taakree)

ボー(Boal)

Catfish Species(アメリカナマズ)

アメリカナマズ(Ictalurus punctatus)。日本にも食用目的で導入されたが増えすぎて特定外来生物に指定されいます。

Boalボー(Catfish species)
Boalボー(Catfish species)

 

ンガシン(Nga shin)ငါးရှဉ့်

タウナギ

ミャンマーでは日本で食べられている「うなぎ」とは少し異なり、淡水で育つ「タウナギ」の方が市場によく出回っていて「うなぎとは食感も味も異なり肉質は硬いのだそう。

カローの市場で見かけたタウナギ(ンガシーン)
カローの市場で見かけたタウナギ(ンガシーン)

 

Nga Shin(うなぎの串刺し)
アウンバン市場のNga Shin(タウナギの串刺し)

 

ンガリンバン(Nga Lin Ban)ငါးလင်ဗန်း

うなぎ

日本と同じうなぎを指すのは「ンガリンバン」(Nga Lin Ban)なんだそう。
こちらはミャンマーではそこまで市場に出回っていないそう。
(FBで情報提供いただいたY.Sさん、ありがとうございます!)

ンガペー(Nga Phae)

Featherback(ナイフフィッシュ・ナギナタナマズ)

和名に「ナマズ」が入っていますがナマズではなく、アロワナに近い仲間の古代魚だそう。体が平たくナイフのようであることから、「ナイフフィッシュ」「フェザーバック」という英名があり、ミャンマーやタイなどの東南アジアではすり身の状態で売られています。

Nga Phae(ナイフフィッシュ)
Nga Phae(ナイフフィッシュ)ナギナタナマズ。

ちなみに、市場でみた「ンガペー」は、小ぶり。Wikiを見ると体長20cmから1mになるそうなので、おいしいンガペーは小ぶりサイズなのかなと推測。
皮からすり身をヘラでこそげ取り、計り売りしてました。この魚で作るすり身は揚げるとぷっくら膨らみ、時間がたつとしぼみます。この本物(おいしい)すり身は「ガペーチッ」と呼ばれると言っていました。

カローの市場で見た「本物の」NgaPhaeと言われている魚。
カローの市場で見たンガペーチッと呼ばれていた魚。

 

魚のすり身を皮から削いでいる様子
魚のすり身を皮から削いでいる様子

 

 

ンガポゥナ(Ngar Po Nat)

Paradise threadfin(タポシ)

とあるミャンマー料理店でも「タポシ」の料理があってすごく気になってたのですが、ようやくわかったのがParadise threadfin パラダイススレッドフィンという魚であること!淡水河川で発見され、貴重な食用魚だそうです。長い髭みたいなのが特徴的。

Taposhi
Taposhi

ンガタレド(Nga Ta Red) ငါးသလဲထို

Loach(どじょう)

Lepidocephalichthys berdmorei どじょうの仲間で、Burmese loach とも呼ばれているのだそう!
▼参考文献
https://www.fishbase.se/summary/24680

 

海水魚


ンガタラウッ(Nga Tha Lauk)ငါးသလောက်

Hilsa(ヒルサ)

ニシン科に属するニシンでふわっとした食感が◯ミャンマーでも高級魚です。

Nga Tha Lauk
Nga Tha Lauk(ヒルサ)

 

 

ンガダン / ンガミン(Nga Dan / Nga Myin)

Butter Fish (バターフィッシュ)

バターフィッシュ(Peprilus triacanthus)はマナガツオ科に属する魚類の一種です。
ミャンマーでも食べられている魚です

 

マレーシアの市場で撮影したバターフィッシュと推測・・
マレーシアの市場で撮影したバターフィッシュと推測・・

 

マレーシアの市場で撮影したバターフィッシュなのかな・・(定かではありません)
マレーシアの市場で撮影したバターフィッシュなのかな・・(定かではありません

ンガシュエ(Nga Shwe)ငါးရွှေ

Yellow pike conger(カワカマス)

黄色味がある皮が特徴のイエローパイクコンガーは、ウナギファミリーでハモ科で、ベンガル湾などの河口柔らかい底に生息しているそう。結構大きくて全長50cmには成長するそう。

Nga Shwe(カワカマス)
Nga Shwe(カワカマス)

 

ミャンマーの魚(ンガシュエ)。
ミャンマーの魚(ンガシュエ)。

ンガニッ(Nga Ni Tu)ငါးနီတူ

anchovy(いわし)

いわゆるカタクチイワシ(アンチョビ)全般を、Nga Ni Tu(ンガニッ)と呼ぶそう。
写真のリンクはベンガルで取れるインディアンアンチョビです。

Nga Ni Tu
Nga Ni Tu

ベージン(Bee-zin)ငါးကွမ်းရှပ်

spanish mackerel(サワラ)

Mackelというと、「サバ」と勘違いしてしまそうですがスパニッシュ・マカレルは「サワラ」のことなんだそう。スペインサバは、体全体に黄色またはオリーブ色の楕円形の斑点があるそうです。

Bee-zin
Bee-zin(ငါးကွမ်းရှပ်)

ンガバイン(Nga Ba Yin)

Red Snapper (ငါးပါးနီ )

その他魚介


バズン・パズン(Pazun/Buzun)

エビ

俗にいうエビ。ロブスターや、大きなエビの場合は別の呼び方があります。

 

カローの市場で見た小エビ(バズン)
カローの市場で見た小エビ(バズン)

ピンジンガー()

イカ

俗にいうイカ。イカの種類も色々ありそうですが、まだまだ調査中です

 

カローの市場で見た小エビ(バズン)
カローの市場で見た小エビ(バズン)

ンガーウー(Nga-u)

魚卵

魚卵。魚卵を使った料理はミャンマーでも色々あり、特にヒルサの魚卵のカレー(ヒン)は最高においしい!その他Dawei名物のDaweiモンティのトッピングに魚卵が入っていたりします。写真はなんの魚の魚卵かわからないけど私が撮影したもの。

 

ローの市場で見た魚卵(ンガウー)
ローの市場で見た魚卵(ンガウー)

ゴーン

いわゆる貝全般を指す言葉が「ゴーン」だそう。個別の名前は調査中です

 

カローの市場で見かけた剥き貝
カローの市場で見かけた剥き貝
タニシ

いわゆる貝全般を指す言葉が「ゴーン」だそう。個別の名前は調査中です

 

カローの市場で見かけたタニシ的な貝類
カローの市場で見かけたタニシ的な貝類

その他不明なミャンマーの食用魚

誰か教えて!ミャンマーの市場で見つけた魚たち

すごく色々調べてみたのですが、どうしてもわからない魚たちの写真です。
もし、このページを見て「知ってるよ!」という方がいたらぜひ
burmese.tokyo2019@gmail.com

までご連絡いただけるととても嬉しいです!

ミャンマーのシャン州カローの市場で見つけた魚
ミャンマーの市場で見つけた不明魚(1)

 

 

ミャンマーの市場で見つけた不明魚(3)
ミャンマーの市場で見つけた不明魚(2)

 

 

ミャンマーの市場で見つけた不明魚(4)
ミャンマーの市場で見つけた不明魚(4)

 

マレーシアの市場で見つけた不明魚(5)
マレーシアの市場で見つけた不明魚(5)

 

マレーシアの市場で見つけた不明魚(6)
マレーシアの市場で見つけた不明魚(6)

 

マレーシアの市場で見つけた不明魚(7)
マレーシアの市場で見つけた不明魚(7)アジに似ているのだけれど・・

 

 


気軽な気持ちで「ないなら、私が魚をまとめてみよう!」と思ったのが後悔の始まり。

そもそも魚は詳しくないのに、知らない魚ばかり(特にナマズ目とコイ目)が出てきてまとめるのに苦戦しました。そしてきっと手に入らない魚ばかり・・

一旦はこのくらいで終了しておきます。

しかし、思った以上に淡水魚が大きくてびっくりしました。