ミャンマー料理に興味を持った方必見。
多民族国家であるミャンマーには、独特なものから日本人にも馴染みやすいものまで、たくさんの麺料理があります。
ここでは、定番とも言えるミャンマーの麺料理を中心に紹介します。基本的には東京や日本国内で食べたミャンマー料理を紹介しているので、気になったらぜひお店に行ってみてください。
- ミャンマー料理ってどんな料理があるの? 〜麺料理編〜
- モヒンガー(Mohinga)
- シャンカウスエ
- トーフヌェ / トーフヌエカウスエ(Tofu-nway)
- ナンヂードゥッ・ナンジートウッ
- オウンノゥカウスエ(Ohn-no kaoswe)
- ミシェ(Mee-shay)
- チェーオー(Cher-OH)
- チェーオーシージェ(Cher-OH Si-kyet)
- カウスエジョー(Kawswe kyaw)
- チャーザンジョー(Kyarzan kyaw)
- チャーザンチェ(Kyarzan kyet)
- カウスエトウッ(Khauk swe thote)
- チャーザンドウッ(Kyarzan thote)
- アトゥソン・レットゥソン(Athoe sone)
- シュエダンカウスエ
- ベイカッチィカイ
- まとめ:ミャンマーの麺料理は多種多様で、そして美味しい
ミャンマー料理ってどんな料理があるの? 〜麺料理編〜
ミャンマーは、言わずと知れた麺大国です。米粉麺、小麦麺、春雨、ビーフン、和え麺、スープ麺など、地域や民族によって多様な麺料理があります。
モヒンガー(Mohinga)
魚だしベースの若干とろみあるスープの米粉麺料理
ミャンマー人に「ミャンマーの代表食といえば?」と聞くと、必ず出てくるのが「モヒンガー」です。
ナマズを主軸とした魚の出汁に、レモングラスやニンニク、バナナの茎を一緒に煮込んだとろみのあるスープに、そうめんほどの細さの米粉麺(サンブエ)を入れて食べる料理です。
日本のご当地うどんに近く、スープや出汁の魚、トッピングなどが地域や民族で異なるところも面白い料理です。トッピングにはゆで卵や揚げ物、味変にはパクチー、柑橘、チリフレークなどを使います。
大量に作るほうが美味しく、足が早いため、早朝にモヒンガー専門屋台が立ち並びます。現地ではそこで食べるか、お持ち帰りでビニール袋に入れて持っていくのが今でも主流です。
東京のミャンマー料理店で食べられるモヒンガー
- Nway Oo (ヌエウー春 )のモヒンガー
- 親の家のオウンノゥカウスエ
- ゴールデンバガン のモヒンガー
- スィゥミャンマーのモヒンガー(スープ別添え)
シャンカウスエ
シャン民族の伝統的な麺料理です。タイに住むシャン族が作る麺や、ラオス奥地の麺料理ともつながりを感じます。
チキンベースのスープにトマト、肉ミンチ、シャン米でできたもちもちの米粉麺と青菜でいただくシャンカウスエは、日本人が一番ミャンマー料理として受け入れやすい料理かもしれません。
シャンカウスエにもシャン州の中でご当地仕様があり、これが実に面白いです。シャン米、つまりもち米に似た米でできたサンズィーの麺で食べるところが大きな特徴です。
現地ではスープあり、和え麺的なスープなしを選べます。スープなしの場合も別にスープが付きます。個人的には汁なしタイプがおすすめです。
東京で食べられるシャンカウスエ
- ミャミンモのシャンカウスエ
- ゴールデンバガン のシャンカウスエ
トーフヌェ / トーフヌエカウスエ(Tofu-nway)
シャン民族の伝統的な麺料理で、とにかく私がハマった麺料理のひとつです。少し黄色がかったとろっとした餡は、ひよこ豆でできています。
ミャンマーでも、ひよこ豆をある製法で固めたものを「トーフ」と呼ぶところが、日本の食文化にリンクしていると言われる理由かもしれません。
一番のポイントは、シャン米でできたサンズィーの麺で食べること。これは現地で食べないとなかなか感動が伝わらないかもしれません。
上にチキンか豚のグレービー、パクチーやチリフレークをふりかけて食べるところは、シャンカウスエと共通しています。とにかく美味しく、ハマります。
東京で食べられるミャミンモのトーフヌェはグレービーに甘さもありますが、現地で食べたトーフヌェは甘さをほとんど感じず、毎日食べられるほどの美味しさでした。下記で紹介していないお店でも、ノングインレイやヤマニャで食べられると思います。
東京で食べられるトーフヌェ
- 高田馬場ミャミンモのトーフヌエ
- 武蔵小山ラシオの予約料理(トーフヌェ)
ナンヂードゥッ・ナンジートウッ
ミャンマー中部のマンダレーが発祥と言われるナンヂートウッ。ナンヂーとは、ゆでうどんくらいの太さの米粉麺のことです。その麺を、ゆで鶏、調味油、野菜などと和えて食べる料理なのですが、これが本当に美味しいのです。
極太の米粉麺は日本では手に入りにくいため、日本のミャンマー料理店では茹でうどんで代用しているケースが多いです。
日本の油麺や、素麺などの冷麺的な要素もありつつ、常温で食べても美味しい不思議な料理です。味変でレモンやチリフレークをたっぷりかけるのがおすすめです。
ナンジートウッにハマり、何度も家で作り、たまにオンライン料理教室も開催しています。ご興味ある方はご連絡ください。
東京で食べられるナンヂートウッ
- ルビーのナンジットウッ
- ノングインレイのナンビャー(平麺)
- ミンガラバー駅前店のランチ提供のナンジートウッ
オウンノゥカウスエ(Ohn-no kaoswe)

今は減りつつある、ミャンマーの伝統料理ココナッツヌードルです。
オウンノゥカウスエは、「オウンノゥ=ココナッツ」「カウスエ=麺」という意味の料理で、モヒンガーと同じく、ミャンマーで古くからある伝統的な麺料理です。
チキンベースの出汁に、ココナッツやひよこ豆の粉でとろみをつけたスープと小麦麺を合わせた温かい麺料理です。上には揚げた麺、ゆで卵、パクチーなどをのせるのが一般的です。
さらに、鴨の血の塊を入れるのもおすすめだそうです。現地では、ココナッツミルクは不健康だという考え方から、この麺料理を避ける人もいるという話を聞いたことがあります。
オウンノゥカウスエは、名古屋であれば「Mandalay マンダレー」さん、「ミャミンモ」さん、「QUEEN」さん、「池袋さくら」さんであれば提供されていると思います。
日本で食べられるオウンノゥカウスエ
- 名古屋マンダレーのオウンノゥカウスエ)
- 池袋さくらのオンノゥカウスエ
- 恵比寿びるまの竪琴(閉店)のオンノゥカウスエ
- 高田馬場ミャミンモのオンノゥカウスエ
ミシェ(Mee-shay)
ミシェとは、米線とも呼ばれる雲南省ルーツの米粉丸麺です。先に紹介したナンジーのような極太米粉麺より細く、給食に出てきたソフト麺くらいの太さだと思っていただければよいです。
雲南省との国境付近のシャン州だけでなく、中華系の移民の方が多いマンダレーには、マンダレーミシェと呼ばれるご当地ミシェもあります。
土鍋で出すクレイポットミシェと、和えるタイプのミシェ。どちらもとても美味しいです。

日本で食べられるミシェ
- ノングインレイのミシェ
- 高田馬場ヤマ二ャで食べられるミシェ
チェーオー(Cher-OH)
チェーオーは、米粉を主原料とした麺に、鶏もしくは豚、内臓、うずらの卵、葉野菜を入れたスープ麺です。本来は中心に穴が空いた銅鍋で食べるお祝い料理のひとつだそうです。
さっぱりしてクセもなく、誰でも食べやすい麺料理だと思います。
鍋スタイルで提供されているのは、高円寺のバーミィさん。一人バージョンは椀スタイルですが、高円寺のバーミィさんと、高田馬場のババミャンマーヌードルさんで食べられます。高田馬場のつけ麺屋さん「力」でも、汁ありビーフン、つまりチェーオーが食べられるようです。

チェーオーシージェ(Cher-OH Si-kyet)
シーヂェは調味油のこと。この場合は、米粉麺、つまりビーフンなどの油そばに近い料理です。具材はスープありと同じく、鶏、豚、内臓、うずらなどです。
ミャンマー料理の中でも、中華系インスパイアと思われます。炒めずに油で和えるのがポイントで、これが美味しいのです。
写真は、大塚のMMミャンマーレストランの料理。高田馬場の「ミャミンモ」、つけ麺屋の「力」さんでもミャンマー風油ビーフンが食べられます。
カウスエジョー(Kawswe kyaw)
カウスエは小麦麺、ジョーは炒めるという意味なので、この料理はいわゆる焼きそばです。中華インスパイア料理ではありますが、ミャンマーでもポピュラーな食堂メニューです。
味の違いは、ソース味ではないところでしょうか。ガーリックが効いた男性好みの味です。
写真は、日比谷の「海賊」という居酒屋にある、ミャンマー料理人が提供するメニューのミャンマー風焼きそばです。
チャーザンジョー(Kyarzan kyaw)
チャーザンジョーは焼きビーフンです。
チャーザンには春雨的な意味がありますが、春雨にもさまざまな原材料があります。日本で定番の緑豆春雨は、豆で作られた春雨の意味を持つ「ペーチャーザン」と呼ぶそうです。
優しい味で日本人にも食べやすいのですが、米粉麺が油を吸ってしまうせいか、さらっとしていても思った以上に炒め油を使っています。ヘルシー志向の方は注意が必要です。
こちらの料理は、大塚にある大好きなお店、MMミャンマーレストランでの写真です。
チャーザンチェ(Kyarzan kyet)
チャーザン、つまり緑豆春雨が入ったスープ麺のことをチャーザンチェといいます。
スープ麺形式で出てくるチャーザンは、大抵ビーフンではなく春雨だったりします。
MMミャンマーレストランのチャーザンチェ
こちらの画像は、大塚のMMミャンマーレストランで食べたものです。一見辛そうですが、甘味も感じる野菜たっぷりの優しい味です。
カウスエトウッ(Khauk swe thote)
日本で今ではお馴染みの油そば。実はミャンマーでは昔から食べられている国民食です。カウスエは小麦麺という意味合いもあるそうですが、シャンカウスエで使う「カウスエ」はただの麺という意味でも使われます。
カウスエは麺、トウッは和えという意味を持ちます。
ガーリックオイルたっぷりの和え麺は「シーヂェカウスエ」。カウスエトウッとされるのは、こちらの色が濃くて酸味がある麺の方です。
日本のまぜそばとは異なる点は、タマリンドの酸味があるところ。チリフレークがたっぷりで、ガーリックが効いていて、めちゃくちゃ美味しいです。
朝ご飯の軽食として食べられることも多いそうですが、野菜が入っていないところが少し難点です。
チャーザンドウッ(Kyarzan thote)
簡単にいうと、春雨の和えものです。ただし、チャーザンという言葉は豆で作られた春雨だけでなく、米で作られたビーフンにも使われています。春雨は「ペーチャーザン」と呼ばれます。
どちらかと言えば、チャーザントウッと言うと、ビーフンの和えものが出てくることが多いです。
写真の上は、高田馬場にあった「シュエターニー」で食べたラカイン州のペーチャーザンドウッ。見た目とは裏腹にとんでもなく激辛です。激辛オーダーしたのは自分のせいですが。
写真の下は、タイのバンコクで食べたチャーザンドウッです。写真提供:AsokeChannel

アトゥソン・レットゥソン(Athoe sone)
アトウッは和えるという意味で、この料理は4種類くらいの麺と野菜をタレで和えた料理です。
そのため、厳密には麺料理ではなくサラダや和え物のジャンルなのですが、なんでも和えるのが好きなミャンマーの料理なので、麺料理コーナーでも紹介します。
大きなお盆に野菜と麺が置かれ、オーダーが入ったらそれぞれを少しずつピックアップし、お店独自のすっぱ甘いタレを手で和えて作られる料理です。
意外ととても美味しいです。レットウソンという言い方も同じ料理を指し、「手で和える」というニュアンスが含まれているのだそうです。


シュエダンカウスエ
ベイカッチィカイ
まとめ:ミャンマーの麺料理は多種多様で、そして美味しい
今回は、日本で食べられるミャンマーで人気の麺料理を紹介しました。民族や地域によって、使う麺、出汁、調味油、具材、食べ方が大きく異なるところが、ミャンマーヌードルの面白さです。
スープ麺、和え麺、焼きそば、春雨料理、米粉麺料理など、ミャンマーの麺料理は多種多様で、そして美味しいです。これからも美味しいミャンマー料理を少しずつ紹介していきます。
