◆仕事の友人から1本の連絡。「日本茶葉でラペソー作ってみるんだけど来ない?」
連絡は突然でした。以前の職場繋がりでお仕事もしたことがあるデザイナーの友人からメッセージが。
その友人は夫婦で、その茶畑と雰囲気に惚れ込んで静岡県の笹間に移住したことは聞いており、私がミャンマー料理研究をしていることも伝えてはいるもののインスタグラムなどでは無反応。
そんな友達から一言言われたワードが上に書かれたもの。
「まあ空いてるっちゃ空いてるけどー」を答えたら、そこからはとんとん拍子に物事が決まる。実はフードデザイナーの中山晴奈さんとタイのアカ族のツアーに行った家族が大勢集まる会だという。
今回、笹間で収穫できる二番茶でアカ族が作るお茶「ロボ」と、ついでにラペソーも作ろうって話になり、急遽友人が私を思い出したのだそう。
急な話ではあるものの、自分で摘んだ茶葉を使ってラペソーを作ってみる機会は滅多にない。ぜひとも!ということで同行させていただきました。
◆まずは、「ふじのくにお茶の都ミュージアム」とKADODE OOIGAWAで茶葉を知る食べる。
静岡県島田駅に着いて最初に一行が向かったのが「ふじのくにお茶の都ミュージアム」。
みんなお茶の起源や種類・製法など全部一通り習ってから明日のラペソー作りしよう!
ということでしっかり見学してまいりました。
雲南省にある茶の樹や、ラフ族の様子、ミャンマーラペソーの模型などもあってすごく愛着が湧いてしまいました(笑)
世界各国の茶葉の香りが楽しめるコーナーや日本茶の伝統的なお茶の作り方や試飲、ワークショップなどもありました。「お茶」に真正面から向き合ったミュージアム、非常に勉強になりました!
「ふじのくにお茶の都ミュージアム」はこちら→
◆本気でお茶を堪能するならここ!「KADODE OOIGAWA」
お昼ご飯はこちら。KADODE OOIGAWA。門出大井川ですね。
ここはJAが運営しているそうですが、すごくおしゃれで楽しい!
どうやらここの立ち上げのデザインを友人が手掛けたのが島田市に移住するきっかけになったのだとか。
ここの名物はお茶を練り込んだお蕎麦や本格的なハンバーガーらしいのですが、私は静岡おでんとお弁当をチョイス。練り物系ばかり選んでしまってちょっと後悔しましたが、静岡おでんすごく美味しい!!
お昼ご飯の後は、体験型ツアー「緑茶ツアーズ」に参加。
TVの取材も来た人気スポット!自分がお茶の葉になって茶葉になるまでの体験をするのと、製法の違いによって生まれる4種類の異なるお茶を試飲できるツアー。大人も子供も楽しめる内容で、この日は子供と東京から来た男性の大学生で賑わっていました。
◆宿泊はささまの廃校の小学校を利用した「島田市山村都市交流センターささま」
大人15名・子供10名くらい集まるとのことで宿はこちらを利用。
私はせっかくなのでミャンマーの発酵茶葉「ラペソー」を使った料理をみなさまに食べてもらおうと披露してみました。
ミャンマー料理になかなか慣れていない方が多いかと思い、辛さはだいぶ抑え目に。
それでも普段食べ慣れていない味にみんなびっくりしてました(笑)
ところで、私も作っていたのでなかなか撮影ができなかったのですが中山晴奈さんが作ってくれた茶葉の天ぷら・かき揚げ・お味噌汁・・死ぬほどうまかっった!!!
◆ちょうどこの日は蛍祭り。大自然の中で蛍を鑑賞しました。
ちょうど良いタイミングというのはこのことで、宿に滞在した日からささまで「蛍祭り」が始まったとのこと。お祭りといっても、群衆が押し寄せるわけでもなく、街の人々が蛍を見に集まる程度。
蛍を見るのは何年ぶりかしら・・
今年はすごく多かったみたいで、川沿いを歩くと所々で蛍が光っているのを確認できました。
なんてのどかなのかしらー!!!
また、宿に着いたらちょうど笹間で茶葉作りや大工をされている重鎮のおじさまたち(通称ササ族)が小屋で宴をしていたので、お酒を飲めるメンバーだけご一緒させていただきました。
私は、おじさまのかわいい意地悪を受けながら、非常に難しい木のパズルを渡されて組み立ててつつ、みんなで大笑いしながら夜をすごしました。
さて、明日はちょうどアカ族のお茶作りとラペソー作りだー。
2日目のラペソーづくりの様子はこちら→https://burmese.tokyo/japanese-laphet2022-2/