Review of Myanmar fermented tea leaves
食べる発酵茶葉ラペソー(Lahpet)をメーカー別に食べ比べ
ラペソー選びに迷ったら参考にしてください。
私がミャンマー料理にはまったきっかけとも言えるミャンマーの伝統的な食べるお茶の葉「ラペソー」。独特の発酵臭と苦味を感じるお茶の葉は、昔ながらの伝統的な食文化ではあるものの、近年では色々な味付けが加わって色々なメーカーから販売されています。
そこで、私が食べたことがあるメーカーのラペソー(Lahpet)を一挙ご紹介。
ミャンマー食材店で気になったらこちらのページの内容を参考にしてみてください。
Sein Chal
とにかくラペソーといえば、これを見た人が一番多いかもしれません。発酵茶葉のオイル漬けと干しエビ、フライドビーンズがセットになっているので、これを混ぜたらすぐにラペットゥ(ラペソーの和え物)が完成します。
特に、家でラペットゥを食べてみたい!と思う人はおすすめです。
ちなみに、袋の上がオレンジなのがスパイシー(ラペソーに唐辛子が入っている)、緑なのがノーマルな味と分かれています。
辛いの好きな人はスパイシーをおすすめします。高田馬場のミャンマー食材店で550円程度でした。
Saw Mo
日本在住のミャンマー人にも大人気というこちら。瓶詰めのSaw Moのラペソーで少々お高く東京では1200円〜1300円で販売されています。少しおしゃれな瓶に入っており、英語で原材料も書いてあるので、安心です。
しかもスパイシーでとっても美味しいのです。
これを食べてしまうと、他のラペソーが食べれないかもと思うくらいですが、難点なのがMSG(合成化学調味料)が入っている点。
ということで、もう一つNO MSGのラペソーを販売しています。(おそらく日本未入荷、私はヤンゴンで購入。
通常のSaw Moと同じくらい美味しいと思い、張り切って食べましたが、正直な感想としてはあまり美味しくない。だから日本にも未入荷なのかもしれません。
おそるべし!MSGのうまみ成分。
PALINE
ラペソーにオーガニック製品がないか必死に探して見つけたのがこちらのラペソー。スパイシーさはないですが、ゴマがはいっています。
ECのオーガニック認証も取得しており、正真正銘のオーガニックラペソーで、見た目も素敵なので美味しいはず!と思い食べてみましたが、残念ながら美味しさ的にはイマイチな印象。(さらに、このシリーズには、ペースト状にしたものがありますが(写真撮影なし)他のに比べたら美味しさは半減。)
高田馬場でもたまに見かけましたが、この頃は見かけていません(2019年11月現在)。
保存期間が短いのと、MSG好きのミャンマー人にはまだ受け入れられづらいのかもしれません。もう少し美味しかったら最高なのですが。
Ah Yee Taung
こちらは、ラペソーメーカーの老舗中の老舗とも言える「A-Yee-Taung」。大学の論文を拝見するところによると、ラペソーの主要流通を担うマンダレーで味付けやオイル漬けにして世の中に商品として流通させたのがこのメーカーなんだとか。
写真は、ラペソーとフライドビーンズがセットになった小さなタイプ。こちらのメーカーは、茶葉がペースト上になっている他、スターフルーツが材料に使われているため酸味があって美味しく私のお気に入り。
ちなみに茶葉のみのラペソーは紫の袋に入っており、このメーカーもスパイシーとそうでないのがあるのでご購入の際は注意してください。
U Kar Ka
ミャンマーの大手茶葉メーカー「U Kar Ka」のラペソー。こちらのラペソーは高品質で有名で、価格も他のラペソーに比べて量が少なく若干お高め。
それでも、高いなりの理由がある。
ラペソーは、大きめの茶葉でオイル漬けにしていないのが特徴的。しかも原材料は(Tea leaf – 77% Salt – 6% Sweetener- 2% Lime – 4% Chilli – 11%)と実にシンプル。味は言うまでもなく美味しい!
マンダレーに工場があるU Ka Karは日本から工場の機械を導入して衛生面も万全。真空パックなので保存期間も長いです。
ミャンマー人でもこだわりがある人はこちらのメーカーを買うそうです。
Shan Shwe Taung
こちらは、若干ファンキーなデザインが注目のブランド「 Shan Shwe Taung」。ラペソー以外にもミャンマーふりかけ(バラチャウン)なども手がけていますが、実はこちらのブランドは旦那さんがプロデュースし、奥さんは先に紹介した「Paline」をプロデュースしているんだとか。
このブランドもよくミャなマー人が買って行くということだったので試しにジンジャーをプラスしたこちらをチョイス。
ペースト状のラペソーのオイル漬け仕様。
ジンジャーの爽やかな酸味もプラスされてはいるものの、辛い!!スパイシーシリーズでないのに辛い!
私は食べれる範疇ですが、辛いのが苦手な人はびっくりするので購入は控えた方がいいかも。
ちなみにMSGは入ってます。
Pin Pyo Ywet Nu
この坊やマークでおなじみのブランド「pin pyo Ywet nu」。紹介する写真のラペソーは味付けがされてないタイプのもの。
ミャンマー食材店でできるだけ味付けがされてない、そのままのラペソーを食べてみたいとリクエストし、でてきたものがこちら。
オイルも、味付けもされてない状態。この素の状態から各ご家庭や料理店ならではの秘伝の味付けがされるのだそうですが、そのままのお味はというと、「苦い」。
このまま食べる人はほとんどおらず、日本の茶葉同様に洗って絞って苦味を取り除いた後に保存がきくように油などにつけておくのだそう。
ラペソーのお供で親しまれているフライドビーンズ。東京では見かけることがありませんでしたが2021年つい最近でが真空パックになったものが販売されていました。
ミャンマーも工業化がどんどんすすんでいることがわかります。
Shwe Pu Zun
このパッケージのラペソーは東京ミャンマー食材店巡りで初めて出会ったので、容量も他のメーカより若干多く、店員さんもこのブランドは美味しいよ。とレコメンドしてくれたので早速購入。袋に入ったオイル漬けラペソーです。
オールミャンマー語だったので、味は不安でしたが食べてみると確かに美味い!スパイシーさも軽めなので、自分で唐辛子の量を調節できます。
ちなみに、Shwe Pu Zun というブランドは、ヤンゴンで人気のケーキショップのブランド。店舗は連日大混雑の1978年に開業した老舗とのこと。美味しいはずですね。
YUZANA
ラペソーブランド「Yuzana」はミャンマーでもとても有名。何しろヤンゴンにはYUZANA TOWERというオフィスビルやホテルがあるほどの老舗食品会社です。
YUZANAにも可愛いらしい坊やのアイコンが。ただ、パッケージがPOPすぎてなかなか手がだせなったのですが、少し量が欲しかったのでこちらの大容量サイズを購入。最後までスパイシーにするか、普通味にするか悩みましが結局は普通味。
オイル少なめの仕様でしたが、唐辛子がない分ラペソーの味がダイレクトに伝わります。とはいえ、スパイシー好きの人には普通味のタイプは物足りないかもしれません。
MSG入り。
PIn Pyo Nne Nu
食品メーカーとしては老舗だと思いますが、ラペソーは今までなかったような?
工業化が進んだのか、U Kar Ka と同様パウチ&油なしタイプのラペソーが売られていました。
賞味期限も一年半ほどあり、これは!と期待して開封。
肝心のお味はというと、、
熟成もしくは発酵が足りない感じでしょうか。
他のメーカーのものよりも旨味が感じられなかったというのが私の印象。
ご参考になれば。
MSGは入っていませんでした!
不明ブランドあれこれ
Let's Cooking
いかがだったでしょうか。日本の「味噌」と同じで大手メーカーのものから地場で愛されているブランドまであるラペソー。
自分のお好みのラペソーが見つかったら、お家で「ラペットウツ」(お茶の葉サラダ)作りをチャレンジしてみましょう!レシピはこちらから→
バーミーズトーキョーでは、「ラペソー食べ比べ」や「日本茶葉で作るティーリーフペースト」ワークショップを不定期で開催しています。
ご興味がある方は burmese.tokyo2019@gmail.com までぜひお問い合わせください。