こんにちは。
2023年11月末は、今までとは異なる旅行プランで、北タイ経由でミャンマーに行ってきました!
ミャンマーと隣接している北タイ料理とミャンマーシャン州の料理の共通点や違いを知りたい思い、
ルートは
東京→北タイ チェンマイ→チェンライ→タイレク→ゴールデントライアングル→チェンマイ→バンコクからヤンゴン→バンコク→東京
というコース設定。移動が多く、慌ただしい旅となりました。
ストイックに料理研究だけする旅として決めていたことは、「手荷物7キロで最後まで過ごす」ということ。
お土産も買いたかったのですが、たくさん移動するので身軽で行動できる方がよく、また定期的に行くので今回は良いだろうと思った次第。
北タイで調査した料理はミャンマーの影響を受けたと言われている「ゲーンハンレー」の味、や、カオソーイやその他タイヤイ料理。
超タイトスケジュールですが、限られた時間「1泊2日の滞在」を有効活用して4軒のゲーンハンレーの味を食べ比べしてみました。
◆そもそも「ゲーンハンレー」の語源について調べる。
すごく気になっているのでこちらに記しておきます。
実はネットで「ゲーンハンレー」について調べてみると、
いくつかの有名なサイトや料理家さん、ブロガーの記事に「ゲーンは汁(カレー)、ハンレーはミャンマー語で豚の意」と
書かれているのを目にしました。
うーん。
ミャンマー語で豚はウェッなはずで、シャン語も違うのになぜそのような説明が多いのだろう。
私としては、「ハンレー」の語源は別のところにあると思っています。(気になったらご自身で色々調べてみてください)
◆今回の研究テーマチェンマイ&チェンライ旅で食べた「ゲーンハンレー」についてレポート
(1)Aroon Rai(アルーンライ)
チェンマイ ゲーンハンレーと調べたら必ずでてくるゲーンハンレーの名店だそうで、前回のチェンマイ旅行では時間切れで行けなかったお店。今回、北タイの達人でもあり友人でもある姉妹の姉モエさんがおすすめしていたので、行ってみることにしました。
ついて早々ゲーンハンレーと、餅米(カオニャオ)のみ注文。
出てきたカレーは汁が多めの赤いカレー。みるからに生姜たっぷり。一口食べて思わず唸るほどの美味しさ。
これは美味しい! 酸味、辛味、甘味バランス取れた味、汁気の感じも最高で、ゲーンハンレーが好きというタイ料理好きの方々の気持ちが理解できた。
チェンマイで食べた3店舗のゲーンハンレーのうち、私はここが好みかもしれません。
ゲーンハンレー行脚(2) チェンライの食堂(名前失念)
チェンマイではなく、チェンライでゲーンハンレーを食べてみたかった。しかし、ほとんどのお店が売っておらず、合ったとしても欧米人向きのカフェだったり、メニューがすごく多いようなカフェでしかない。
でもチェンライで食べみたかった。お友達のYoutuberの摩訶不思議姉妹にお願いして、歩き途中の食堂でゲーンハンレーがあるお店を探した。
いくつか合ったうち、時間もないので1件に入る。メインより、おかずの方が多いボリューム。
食堂だからしょうがないけれど、ゲーンが緩かったのがちょっと残念。甘味が強め、ピーナッツゴロゴロ。
ゲーンハンレー行脚(3) チェンマイの「Laab Kai Meuang Phan Waen」
一番ここのゲーンハンレーが食べてみたかった。理由は、友人でもあるチェンマイに毎年来るインドやタイのの生地で作るアパレルショップを経営しているSOMOO SHOPのアキさんが現地の友人にゲーンハンレーのおすすめ店を聞いてくれて、現地人が美味しいというお店だったから。でもついた当日はあいにくの休業。
翌々日に行ってみたら空いていた。もう一つの北タイ料理の名物「ゲーンチューパッカドーン」もオーダー。
どちらもボリュームたっぷり。
ゲーンハンレーは美味しかった。強いて言えば甘さとレモングラスが強めで、よりタイカレーのイメージが強い。
ゲーンチューパッカドーンは、甘さなしですごく美味しい。
どちらもオーダー&カオニャオオーダーして140バーツ程度。この美味しさだったら、ネームなどの北タイ料理は全部美味しいだろう。
お店の雰囲気も抜群だし、またリピートしたい店。
ゲーンハンレー行脚(4)チェンマイの食堂Nong Bee’s Burmese Restaurant & Library
佐藤姉妹から、私がミャンマー料理研究をするきっかけとなった店「Nong Bee’s Burmese Restaurant & Library」にもゲーンハンレーあるんじゃない?ということで、バンコクへ旅立つ前に食べに行く。
その前にLaabへ行ったばかりだから実質3時間の間で2食もカレーを食べることになった。
着いて早々、店員にタマリンドの葉のサラダと「ゲーンハンレー」といって、オーダー。OKということだったのであるのかなと思いきや、厨房の人に「ゲーンハンレー」と言い?「何?」と言われて「ウェッターヒン」と言ったのが聞こえた。
やはり、北タイ料理はなく、あくまでもタイ料理とミャンマー料理の店なのだろう。
程なくしてきたウェッターヒン。2時間前に食べたので違いがすぐわかる。
Nong Beesのウェッターヒンは、甘さを感じず、少しマサラの風味を感じる豚カレー。これぞミャンマーのウェッターヒン。
食堂の味!って感じでした!もちろんミャンマーの豚カレー(ウェッターヒン)もおいしかったけれど
甘酸っぱい北タイのゲーンハンレーは美味しいカレーだなと再確認した次第。
そして最終的に私の中で結論づいたのは「ゲーンハンレー」はミャンマーから由来した豚カレーをベースに独自文化を遂げた料理であると思う。
しかし、ゲーンハンレーではないけれど、ミャンマーには似たような豚のカレーがたくさんある。そして美味しい。
ミャンマーカレーの美味しさをみんなにもっと知ってもらえるように、ゲーンハンレーくらい興味持ってもらったり、ハンレーの意味が「豚」なんて訳されないようにもっと発信しなければいけないと思ったのでした。