■インドの食文化の影響も受けたミャンマーでは、インドでおなじみの料理も多く、「Ghee (ギー)」も使われている
Ghee ギー(澄ましバター) ဂီးထောပတ် (Htaw Bat トーバッ)
Wikiの説明によると、
ギー(英語:Ghee)は、インドを中心とした南アジアで古くから作られ、食用に用いるバターオイルの一種。牛乳や水牛の乳、無塩バターなどを煮詰め、水分や蛋白質を取り除いて作られる。主成分は乳脂肪である[1]。
作り方
牛や水牛、ヤギの乳を沸騰させて加熱殺菌し、凝固したものを撹拌してバター状にする。これをゆっくり加熱して溶かし、溶けた脂肪分が黄金色になり、沈殿した固形分が褐色になったらろ過して容器に移し、冷ます。加熱ろ過の過程で水分、糖分、タンパク質などが除かれるため、バターよりも腐敗しにくくなり、平均気温の高い地域(熱帯・乾燥帯)において長期間、常温で保存することが可能になる[2]。香り付けにスパイスが加えられることもある。
伝統的なアーユルヴェーダのギーのレシピは、生乳を沸騰させて、それを110°F(43°C)で約12時間煮詰め、水分と不純物をほぼ完全に取り除いた後、それを常温一晩寝かせて生産する。
バターに似ているが、加熱する過程でメイラード反応により独特の香ばしい香りが生まれる。調理油として炒め物や菓子作りに用いるほか、炊いた白飯に混ぜたり、焼きたてのチャパティやナーンに塗ったりして食べる。
例えばインドでも「インド中華」と呼ばれる中国の食文化の影響を受けて、インドの地場で独自の料理として発展したように、ミャンマーでもインドや中国の影響を受けて、ミャンマーの地場で形を変化して受け継がれた料理がたくさんあります。
例えばスパイス炊き込みご飯の「ビリヤニ(ミャンマーではダンパウと呼ぶ)」や「パラタ」など。
そんな食材に欠かせないのが「ギーやバター」。
ミャンマーでは使わないの?
とたまに聞かれますが、実際は「インド由来の料理でよく使われています」というのが正解かなと思っています。
特にインドやヒンドゥー、ムスリムが多く住むエリアや都市には売られているし、ヤンゴンにはインド人街と呼ばれるエリアもあり、ギーやバターの専門店もあります。
写真はヤンゴンのギー専門店で購入したもの。
せっかくなので、ギーを使ったミャンマー料理を作ってみました。それがこちらの「トーバッタミン」。日本語に訳すと「バターご飯」です。
トーバッタミンはこんな風にチキンカレーやマトンカレーなどと一緒に食べられています。
ちなみに、この時作ったお米は、ミャンマーから持参したバスマティライスです。