◆シャン州・カチン州の酸味づけに使われるドライフルーツ
英名:chinese quince ミャンマー発音:chin saw fruits 和名:花梨(カリン)
ご紹介する「chin saw fruits」は日本ではカリンとして知られている果物。
日本でも実そのままは渋くて食べられないためカリン酒にしたり、乾燥させたり、加工して食べられています。
カリンはのど飴に使われるほど薬効成分が高く、比較的標高が高く冬場は寒い北シャン州やカチン州でよく使われるのは風邪予防のためなのかも?しれません。
基本的にはミャンマーでも干されたドライフルーツを戻して料理に使うようで、こんなパッケージで販売されています。
料理には、水で戻して使います。20分くらいでエキスが染み出しますが、この戻し汁が想像を超えて酸っぱい!
感覚的には梅干しの塩分抜きの味に近いです。
シャン州ではスープに入れたり、カチン州では牛肉ミンチの炒めに入れたり、チキンカレーに入れたり。
カチン州では酸味付にタマリンドやレモンを使わず、このフルーツのエキスやライスビネガーを主に使っているそうです。
私はこのフルーツの酸味が癖になり、もうすぐ八百屋に出てくる日本産のカリンを干したら
似たようなものがつくれないかと思いを馳せているこの頃です。