■ミャンマーの甘醤油はシャン州や中華系料理で欠かせない調味料。
Kya -kyo ビルマ語:ကြာညို့
ミャンマーは元々はお醤油を作る文化はなかったものの、隣国の中国からの影響もあり、シャン州でのシャン料理、ヤンゴンでの中華インスパイアミャンマー料理でよく使われている。
日本でいう醤油は、ミャンマーでは「ペンガンピャーイェー ပဲငံပြာရည်」という。そのため、別の調味料として捉えてた方がよい。
タイにも甘醤油があり「シーユーダム」と呼ばれている。
ミャンマーでもタイ産ブランドのシーユーダムを使う家庭や屋台も多い。
事実色々な先でキッチンの写真を撮るとタイ産ブランドのシーユーダムが写っているケースがある。
ミャンマー産ブランドの甘醤油はないのか?
ということで、改めてミャンマー渡航の際に屋台や食堂の調味料をくまなくチェックしてみた。
そうしたら、シャン州でだいたい使われているチャーニョウは写真のこちらのブランドが多い。
特にこのチャーニョウはシャン州の名物料理「トーフヌェ」の最後にかける調味料としても使われている。
私は、過去のミャンマー渡航の際にスーツケースが粉々になって届いた悲しい出来事もあったのでこのチャーニョウは、小さなペットボトルに移し替えて持って帰り、味を研究してみた。
タイ産のブランドのシーユーダムに比べて、クセは弱く、甘さは少しだけ控えめ。といった印象といったところだろうか。
そして、2024年のタイ チェンマイ料理研究旅行の際に訪れた雲南省からきた回族(ムスリム)が出している屋台に伺って、回族式のトーフヌエ(タイ語ではカオフン)をいただいた。
その際に使われていたチャーニョウはこちら。
こんな風に、地域地域で使われている甘醤油のブランドが違うのもまた面白い。
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日本ではなかなか手に入らないミャンマー産の甘醤油ですが、
日本在住のミャンマー人では、先に紹介したタイ産のシーユーダムやインドネシアのケチャップマニスで甘醤油チャーニョウを代用している人も多いそうです。