◆追い求めて早2年半。ついにカチンのシャラップリーフにたどり着いた!
ミャンマー料理研究を始めて約2年。ミャンマー料理(特に民族料理)の情報がない中、目にした古い海外の番組。
そこには、有名なシェフがカチン州の家族を訪問してカチン料理を一緒に作るという内容でした。
そこに出てくるお料理がハーブたっぷりで本当に美味しそうで。
その料理を日本で作りたい!と思い、一生懸命ネットで薬草の学術文献を調べたりして、使われているハーブの研究をしていました。
ほとんどのハーブは分かったのですが、どうしてもわからなかったのが「シャラップリーフ」と呼ばれる葉っぱ。
色々調べると、少し葉っぱの形が違うのもあるのですが、この葉っぱとミンチ肉や魚と一緒に混ぜて食べると美味しんだとか。
ずーっと食べて見たいなーと思っていたら、
カチン族の方と日本でお会いすることができ、なんとシャラップリーフを少し譲っていただくことができたのです!
最初の頃はもう枯れてしまいそうな感じだったのですが、放っておいたらだんだんしっかりして枝も伸びてきて。
写真の通り、しっかり成長しました!
カチン族の方曰く、この葉っぱと唐辛子、ニンニクスパイスなどを先に肉や魚と混ぜておいてから焼く料理がカチンの名物料理とのこと。
かじってみると、若干草感を感じる無味無臭の植物。
言われた通り、魚と一緒に蒸してみました!
カチン料理は私が大好きな民族料理。
シャラップリーフを入れるとどんな味に変化するかと思ったら、他のハーブのように強烈な香りなどはせず、食べやすい葉っぱでした。
あとは、カチン料理はハーブだけでなくカチン州特有のスパイス使いがポイントでもあります。
◆実はシャラップリーフは「薬味」的な意味を持ったカチン語だった
いただいたシャラップリーフで作ったカチン料理も美味しかったのですが、なぜか疑問が残る私。
どうみてもYoutubeで見たあのシャラップリーフの葉ではないような。。
ということで、カチン族の方にシャラップリーフを改めて問いただしてみると「これはシャラップリーフだよー」と。
ただ、シャラップリーフというのは、肉や魚と混ぜると美味しい葉という意味で、いろんなシャラップリーフがあるんだとか。
半ば、ずっこけモードになりましたが、
2年半シャラップリーフを追い求め、ヤンゴンのカチン料理屋さんにいって「シャラップリーフを使った料理ありますか?」と聞いて回ったり、何十時間も費やしてネットでひたすら調べた経験は決して無駄ではなかった!
ちなみに、桑の葉もカチン族の方からすると「シャラップリーフ」とのこと。
次の夢は、一番食べて見たかったあのYoutubeに出てきたこちらのシャラップリーフ。
カチン族の方も小さくてお裾分けいただけなかったのですが
これもいつかお裾分けいただけるように企んでいるラペ子でした・・