◆タイ・中国でも食べられているインド原産のエッジがきいてるへちま
英名:Petola or chinese okra 和名:トカドヘチマ(十角糸瓜)ミャンマー名:Kha-wel-thee(ခဝဲသီ)
和名の十角(トカド)という名前がついている由縁は10本の稜線(角)があることが特徴なのだそう。
インド原産のこのウリ科の野菜は、インドやタイでも日常的に食べられている野菜ではありますが、近隣のミャンマーでもよく食べられている食材。
日本でも九州南部や沖縄で栽培されているということなので、亜熱帯地域でよく育つ植物なのが伺えます。
私が一番最初に食べたのは、今は閉店してしまった群馬県館林にあった、カチン州出身の女ご店主のミャンマー料理店「アジアレストラン」でスープで食べた一品。
このスープが美味しくて感動し、「すごく美味しいです!!」と伝えたら「このフルーツが美味しいからね」と女ご店主。
ヘチマのことを「フルーツ」と呼ぶその所作が、なんだかとても素敵だなーというのが印象に刻まれています。
そんなとカドヘチマは、日本の八百屋ではあまり流通していないのですが、
9月下旬に不意に訪れた高田馬場のミャンマー食材店で発見!
あのアジアレストランの味を寄せるべく、過去の舌の記憶を辿って作ったのがこちら。
ピーラーで皮を剥き、あとは斜めに切って、他の材料と一緒に鍋へぽん。
ヘチマに火を通すと、ナスを飛び越えてトロッとした食感がなんともいえず美味しい!スープはあの味とはまた少し違かったけれど、これは私流の味に仕上がって美味しくいだけました。
ちなみに、調理する寸前に床に落として真っ二つに破れてしまったのはここだけの話です。