去年のこのブログでご紹介した、ミャンマー野菜:チンバウンユェ(Chin-baung Ywet)。
日本でもおなじみの「ハイビスカスティ」のあの酸っぱい赤い蕾をつける「ローゼルの葉」がそのものなのですが、この葉っぱがとんでもなく酸っぱい!

生のまま食べることはほとんどなく、スープやエビやタケノコと一緒に炒めて食べられています(チンバウンジョーという料理名です)。
ミャンマー人はもともと酸っぱい料理が好きで、いろんな酸っぱい果物や野菜と一緒に肉や魚と調理する料理が多いのですが、このチンバウンにおいてはミャンマー全土で大人気の野菜だそうで。

ちなみに、隣国でも馴染みがある野菜なのか調べるとあまり食べられていないような・・と思っていたところ、南インドのアンドラプラデーシュ州らへんで「ゴングラ」という名前でやはり鶏肉と炒めたりアチャールにしているそうです。
去年は東京のミャンマー食材店で大量に購入して冷凍保存までしたチンバウン。
だいたい、7月の初旬から10月の初旬くらいまで流通される旬もので、食材店ではキロ単位で購入することもできました。
今年は運良くタネをゲットすることに成功!春に実家でタネをまいてもらったら10%割合で発芽し、ハラハラしながら大きく2本育ったという報告が。
梅雨の雨量にも負けなかった実家で育てた新鮮なチンバウン。上の柔らかい葉を摘み取ってもらい、早速調理してみました。


こちらは、エビとチンバウンの葉で炒めた一番の名物料理「チンバウンジョー」。ご飯は、ヤンゴンより南のモン州に住むモン族の民族料理の混ぜご飯(タミントウ)と合わせました。

こちらもチンバウン料理の代表的なスープ。といっても材料はほとんど上の炒めものと一緒ですが・・

こちらは、8月15日の間借りミャンマー料理イベンドでお出ししたチンバウンタミントウ。
タミントウとは、「ご飯を和えたもの」という意味でいわゆる混ぜご飯。酸っぱくて美味しい混ぜご飯ができました!
初めて食べる人も多く、「酸っぱくて美味しかった!」という声もきけて嬉しいです。
なかなかチンバウン自体を手に入れるのが難しいですが、手に入れたら是非食べてみてください。